小説家のデビュー方法は4つ！あなたはどれを選ぶ？

新人賞の応募数などを見るところ、小説家志望の方はおそらく増えています。

人気な職業ではありますが、実際になれるのは一握りなので、身近に『どうやってデビューするのか？』アドバイスをくれる方がいることは稀でしょう。

この記事では、プロの小説家としてデビューするメジャーな方法を 4 つを紹介します。後半では、今の時代ならではのやり方も補足的に紹介します。

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小説家になるためのメジャーな 4 つの方法

メジャーな方法は下記の 4 つになります。

• 文学新人賞の受賞
• 小説投稿サイト
• 出版社への持ち込み
• 自費出版

一応 4 つにしましたが、正直なところ後半 2 つはメジャーと言えるのか疑問ではあります。個人的に、プロの小説家として生活したいのであれば、下記のデビュー方法が良いかと思っています。

各デビュー方法について、詳しく紹介します。

『文学新人賞の受賞』をきっかけにデビューする方法

プロの小説家は、文学新人賞を受賞してデビューしている方が、1 番多いはずです。

純文学 / 大衆文学 /ラノベ、どのジャンルにも文学賞があり、受賞すればデビューができることが多いです。

ミステリー系文学賞で、最も歴史が古く有名な『江戸川乱歩賞』の募集要項には下記のような記載があります。

このように受賞 = デビューと約束されている文学賞は多いです。そもそも新人賞は、出版社が良い新人を見つけるために開催しているので当然ですね。

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直近 5 年に本屋大賞を受賞した作家のデビュー方法を調べてみる

本屋大賞は、書店で働く書店員の投票で決定する賞です。

5 人中 4 人が文学賞を受賞してデビューしています。

本屋大賞は大衆文学作品の受賞が多いので、このデータだけを見て『文学賞一択だ！』と判断するのは避けるべきです。

大手出版社の文学賞がおすすめ？

出版社によって売る力が違います。

大手の方が売る力があります。出版社ごとに書籍が並ぶ書店もあるので、大手出版社の方が目立つ位置に並ぶ可能性もあります。

確か、石田衣良さん(池袋ウエストゲートパークの著書)も大手出版社からのデビューが良いと言っていたと思います。

『文学新人賞』でデビューした有名小説家

ほんの一例ですが、誰もが知っている小説家です。

『小説投稿サイト』をきっかけにデビューする方法

書く小説のジャンルがラノベであれば、小説投稿サイトきっかけでデビューするのも全然ありです。小説投稿サイト出身のラノベ作家は多いです。

『デビューが多い小説投稿サイト = 規模が大きい小説投稿サイト』と考えて差し支えありません。最も有名な小説投稿サイトである『小説家になろう』出身の小説家は、『なろう作家』と呼ばれています。

👇 デビューまでの流れ

1. 小説投稿サイトに投稿
2. ランキングで上位になる
3. 出版社の目につき出版の声がかかる

小説投稿サイトの場合、既にファンがいる状態なので、出版社は『どれくらい売れるか？』見込みが立てやすい点も出版のしやすさに繋がっているように思います。

👇 ラノベ × 小説投稿サイトでデビューを目指している方におすすめ
初枝れんげの小説家になれるチャンネル

小説家の初枝れんげさんが発信している YouTube です。

『小説投稿サイト』でデビューした小説家

※ 川原礫さんは、正確には投稿サイトに投稿した『アクセル・ワールド』で電撃小説大賞大賞を受賞してデビューしています。

『出版社への持ち込み』をきっかけにデビューする方法

かなりレアですが、出版社へ自分で持ち込んで、デビューする方もいます。

漫画は少し読めば作品の良し悪し判断できるけど、小説は判断するのにそこそこ読まないといけない(=時間がかかる)から、出版社への持ち込みはあまり良い方法ではない。

↑ このように言っている方がいて、納得した覚えがあります。

出版社は忙しいので、何か特別な理由ないと受け付けてもらえない可能性は高いです。例えば、note などで発信していて、既にファンを抱えているなど。

『出版社への持ち込み』でデビューした小説家

• 西加奈子さんは人脈で編集者に繋がることができた
• 京極夏彦さんは著名な作家と間違われるレベルの実力があった

↑ かなりのレアケースだということが、わかります。

『自費出版』をきっかけにデビューする方法

自費出版とは、出版から販売まで全て自費でまかなうことを言います。小説の場合、かかる費用は 200 万円程度です。基本的に本屋に置かれることはありません。

ただし、共同出版という形をとっている出版社もあります。その場合、出版は自費だけど担当者がついて書店にも並ぶようです。

共同出版の場合、売上を全て貰えるわけではなく、一般の小説家と同じように印税(5~10%)が収入になるようです。

200 万円かけて 1000 部出版&全て売れたとしても、『1000 部 × 書籍代 1000 円 × 5~10% = 5~10 万円』なので190~195 万円の赤字になります。重版がない限り、稼ぐことはできません。(重版分の出版費は出版社が持ってくれるようです)

下記の YouTube が文芸社の自費出版に関するインタビューですごく面白かったです。

【自分の本が本屋に並ぶ】自費出版の世界 ～有隣堂しか知らない世界082～
【注ぎ込んだ金額４５０万円】自費出版の作家の世界 ～有隣堂しか知らない世界085～

『自費出版』でデビューした小説家

今の時代はネットで目立つとデビューに繋がる？

小説家は資格が不必要なので、デビュー方法に決まりはありません。出版社は良い作品を作れさえすれば良いので、売れる作品に出会うまでの過程にはこだわらないはずです。

最近だと、ネットで数字(フォロワーや登録者数)を持っている方には、声がかかりやすいでしょう。note 発の小説家も出てきました。

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ネットを上手く使った事例

個人的に『この人はやり方が上手い！』と思ったのが、雨穴さんです。

1. YouTube でファンを作る
2. 出版&ヒット
3. 映画化

この流れで成功した方です。

YouTube 動画の【不動産ミステリー】変な家は 1000 万回以上再生され、この動画の続編として変な家が出版されました。書籍は 30 万部突破、映画化も決まったようです。2 作目の変な絵も売れてますね。

やり方は自由なので、ネットが得意な方は、うまく SNS 等を利用してみても良いのではないでしょうか。

小説の執筆ツール作ってます！