小説内のダッシュの使い方!注意点や打ち方も紹介!
小説ではダッシュ(—)を使う機会がありますが、正しく使えていますか?
普段の生活では、ほとんど使う機会がないので、小説内での使い方も曖昧な方は多いのではないでしょう。
小説の執筆ツール作ってます!
近日公開予定です。圧倒的に使いやすいツールを目指しています。公式LINEを登録していただければ、ツール完成時にお知らせします。
この記事の目次
ダッシュに関する注意点
絶対のルールではありませんが、小説には暗黙のルールがあります。ダッシュにも守るべきルールや注意点があります。
- ダッシュと三点リーダーは偶数個使うルール
- 似た記号を使わない
- フォントによって見た目は変わる
👇 合わせて読みたい記事
6つの小説の書き方ルール!守らないとマイナス評価?
ダッシュと三点リーダーは偶数個使うルール
小説では、ダッシュと三点リーダーは偶数個使うルールがあります。必須ではありませんが、基本的にほとんどの小説家の方が守っているルールです。
※ 偶数個であれば、2個以上使っても良いです。
ここで終わるのだろうか——
ここで終わるのだろうか—
ここで終わるのだろうか———
似た記号を使わない
ややこしいことにダッシュと似た記号がいくつかあります。小説で使うのは、表の1番上にあるemダッシュと言われています。ただ、他のメディア等を見ると、罫線や水平線を使っている方も多いです。
名前 | 記号 | 連続使用 |
---|---|---|
emダッシュ | — | —— |
enダッシュ | – | –– |
罫線 | ─ | ── |
水平線 | ― | ―― |
ハイフン | – | –– |
長音記号 | ー | ーー |
マイナス | − | −− |
調べても正確な答えが見つからなかったので、正直100%自信があるかと言われればないのですが、emダッシュを使うのが良いと思います。
投稿サイトでは、全体で統一していれば何を使っても問題ないと思います。
フォントによって見た目は変わる
↑このスクショは、Google Fontsという様々なフォントが使えるサービスです。フォントによってemダッシュの見た目が変わるのがわかると思います。
線が繋がってほしいと思う方は多いと思いますが、自分のデバイスでは線が繋がっていても、見る人の環境によっては繋がっていないこともあります。(デバイスによってフォントが変わるため)
フォント / 見てるサイト / デバイス依存なので、繋がっていなくても気にする必要はありません。
フォントやソフトによって、下記のような問題が起きる可能性もあります。
- 縦書きにした際に線が縦にならない
- 文字化けをする
ダッシュの具体的な使い方
ダッシュの具体的な使い方を紹介します。
中断 / 途切れ / 間
彼女は驚いた顔で言った——
「あなた、どうしてここにいるの?」
爆弾——?
言ったの後に間があるイメージです。三点リーダーと使い分けが難しい箇所で、その点に関してはこの記事の後半で説明します。
緊迫感や臨場感
「太郎——」
次郎は叫んだ。
この例のようにビックリマーク(!)的な使われ方もされます。
追加説明や言い換え
彼はその部屋で見つけたもの——古びた地図と不思議な鍵——を持ってきた。
『その部屋で見つけたもの = 古びた地図と不思議な鍵』の関係になっています。
真っ赤なアロハシャツを着た男——太郎が座っていた。
来週の月曜日——三月二日は太郎の命日だ。
なんらかの理由で、説明しておきたいことがある際に使うこともあります。
引用
翼を持たずに生まれてきたのなら、翼をはやすためにどんな障害も乗り越えなさい
——ココ・シャネル
書くジャンルによっては引用を使うこともあります。
emダッシュの入力方法
👇 Windows
- Ctrl + Alt + ハイフン
👇 Mac
- Shift + Option + ハイフン
👇 Android
- おそらく入力する方法がありません
『ダッシュ』と入力して出てくるのは、emダッシュではなく水平線です。emダッシュを使いたい場合は、コピー&貼り付けするしかなさそうです。
👇 iPhone
上のキーボードで入力できます。
入力が面倒なので、emダッシュではなく水平線や罫線を使っている方も多そうです...
ダッシュと三点リーダーの使い分け
ダッシュと三点リーダーは、文章や会話の中断 / 間 / ためらいを表現する際に使われますが、ニュアンスに少し違いがあります。
ここではそれぞれのケースを紹介します。
👇 合わせて読みたい記事
小説内の三点リーダーの使い方!注意点も紹介!
ダッシュを使うケース
文章や会話が急に中断されたり、切り替わったりする際に使われます。強い感情や驚きを伴う状況で使用されることが多いです。
彼は叫んだ——
待って!危ない!
ダッシュが使われていることで、会話が急に中断され、登場人物の緊迫した様子や驚きが表現されます。
三点リーダーを使うケース
会話や文章で、言葉を探す / ためらい / 不確かさを表現する際に使われます。穏やかで柔らかい雰囲気や迷い・自身のなさを伴うことが多いです。
それについては……
言葉を探している / 自信がない様子が表現されています。
小説内でのダッシュの使用頻度を調べてみた!
この記事を書くにあたり、今持っている小説のダッシュの使い方や回数を調査してみました。
タイトル | ダッシュの使用回数 |
---|---|
52ヘルツのクジラたち / 町田そのこ(著) | 20個程度 |
十角館の殺人 / 綾辻行人(著) | かなり多い(※1) |
ポルシェ太郎 / 羽田圭介(著) | 2+α個(※2) |
※ ざっと確認しただけなので、見落としている箇所もあると思われます。
※1 かなり多かったので途中で数えるのを断念しました。
※2 電話のシーンで20回程度使っていますが、それ以外では2回程度。
羽田さんは電話のシーンで、2人の会話を下記のように表現していました。(※ 会話文の内容は変えています)
「こんにちは、今日はいい天気ですね。」
——本当にそうですね。こんな日はお出かけしたくなります。
「そうですね。近くの公園でお花見はいかがですか?」
——いいですね!お弁当を持っていきましょうか?
「いいアイデアです!私はおにぎりとおかずを作りますね。」
- ビジュアル的にわかりやすくするため
- 対面でのリアルタイムな会話ではないため、間を表現した
このような意図でしょうか。著者によって使い方は様々ですね。
ジャンルによって、使用回数は結構変わってきそうです!SFやミステリーは使用回数多め?
小説の執筆ツール作ってます!
👇 こんなツールを作っています!
- 本編の執筆 / 資料作成 / プロット作成 / 人物設定などをまとめられる
- とにかく使いやすさにこだわったツール
- まずはデスクトップ版を公開予定(スマホアプリ版も開発予定)
とにかく圧倒的に使いやすいツールを目指しています。
近日公開予定です。ツールの詳しい機能は下記の記事からご覧ください。
圧倒的に使いやすい小説の執筆ツール作ってます!
興味を持っていただけましたら、ぜひLINEの登録をお願いします。公開時にお知らせします。※ 余計な連絡などはしないので、ご安心ください!
Twitter(@cwstudio2023)も始めました。リリースまでは、進捗などを更新します。
\ 記事をシェアする /
シェアしていただければ
励みになります!
この記事では、ダッシュの使い方 / 注意点 / 入力方法 / 三点リーダーとの違いなどを紹介します!